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色分解プリズムとは?仕組みと映画・動画での活用
色分解プリズムの仕組みは、白色光がプリズムに入ったときに、光の波長の違いによって屈折率が異なるため、スペクトルに分けられることを利用しています。プリズムの屈折率が光の波長によって異なるため、短い波長の青い光は長い波長の赤い光よりも大きく屈折します。これにより、白色光がプリズムを通過すると、屈折率の違いに応じて、赤、オレンジ、黄、緑、青、藍、紫の順にスペクトルに分けられます。つまり、色分解プリズムは、光の波長を位置によって区別することで、スペクトルを生成しているのです。 -
映画と動画の色彩表現の要「色温度」
色温度とは? 光源が持つ色の性質を表す尺度です。数値が低ければ暖色系、高ければ寒色系の色を示します。自然光では、日の出や日の没時は色温度が低く、正午時は高くなります。人間の知覚では、色温度が高い光源は青白く、低い光源は赤みや黄みを帯びて見えます。映画や動画では、色温度を活用することで、シーンの雰囲気や時間帯などの設定を表現したり、特定の感情を観客に与えたりすることが可能です。 -
映像用語『常識物』とは?
「常識物」という映像用語は、一般的な知識や常識に沿った、現実的なストーリーや設定を持つ映像作品を指します。登場人物は日常生活に則った行動をとり、あり得ないような出来事は起こりません。 常識物は、観客が共感しやすく、現実世界とつながりを感じられるため、幅広い年齢層に受け入れられやすい傾向があります。また、教育的価値を持つことも多く、日常的な問題や人間関係を理解するのに役立ちます。 -
映画や動画用語「小返し」とは?
小返しの意味 「小返し」とは、映画や動画の編集において、短いクリップを素早く次々と表示させる技術を指します。この手法は、アクションシーンやモンタージュシーケンスで緊張感や衝撃を与えるために使用されます。小返しは、視覚的なインパクトを強め、ストーリーの展開を加速させます。 -
映画用語の小迫りとは?その意味と使い方
小迫りとは、映画制作において、短い、自足的なストーリーや状況を描いた小さなシーンのことです。映画の中で、より大きなストーリーやテーマを構成する、簡潔で凝縮されたモーメントです。小迫りは、登場人物の性格や背景を深めたり、物語に緊張感やユーモアを加えたり、異なる視点から物語を提示したりするために使用されます。 -
ネガフィルムとは?明暗と色の違いを解説
ネガフィルムの仕組みは実に興味深いものです。ネガフィルムは、明室で露光された後、現像すると驚くべき変化を遂げます。現像液がフィルムに作用すると、光を浴びなかった部分のハロゲン化銀が溶解し、透明になります。一方、光を浴びた部分のハロゲン化銀は金属銀に還元され、黒くなります。この過程により、ネガフィルムには元の画像のネガティブ(反転)画像が形成されます。つまり、白い部分は黒く、黒い部分は白く写るのです。 -
カラーチャートの基礎知識
カラーチャートとは、色相、彩度、明度が体系的に整理された色見本のことです。色相とは赤、青、黄色などの色の種類を指し、彩度とは鮮やかさの度合いを、明度は明るさの度合いを表します。カラーチャートを使用すると、色を客観的に表現したり、色の組み合わせを検討したり、色を標準化したりすることができます。印刷やウェブデザイン、ファブリック業界など、さまざまな分野で広く活用されています。 -
映画業界の秘密基地『カメ倉』とは?
カメ倉の役割は、主に映画製作における物理的な制作支援です。撮影現場での機材の管理やスタジオの確保、スタッフやキャストの派遣などの補助を行います。また、製作費の管理やスケジュール管理にも携わり、映画の円滑な進行を担っています。さらに、カメ倉は映画業界のプロフェッショナルが集まる場所でもあり、最新の情報や技術の交換が活発に行われています。 -
映画におけるカメラポジションの基礎を徹底解説
映画におけるカメラポジションとは、カメラが対象物をとらえる位置と角度のことです。このポジションは、観客の視点を操作し、物語の流れに影響を与えます。適切なカメラポジションを選択することで、監督は観客の感情を導き、特定の瞬間を強調することができます。 カメラポジションは、映画における重要な要素です。観客の視点に影響を与えるだけでなく、ストーリーの展開やキャラクターの描写にも役立ちます。カメラの位置や角度を変えることで、監督は観客に特定の感情を呼び起こしたり、ストーリーの緊張感を高めたりすることができます。 -
「カメラテスト」ってなに?
「カメラテスト」は、俳優やモデルが特定の役柄やプロジェクトに適しているかどうかを判断するためのテストです。通常は画面上で録画され、ディレクターやプロデューサーが演技の能力、外見、画面映えを評価します。カメラテストは、俳優が役柄の雰囲気やトーンに合っているかどうか、また、他のキャストメンバーと調和が取れているかどうかを検証するための重要なツールです。 -
知っておきたい!カムコーダーの基礎知識
-カムコーダーとは?- カムコーダーとは、映像と音声の両方を記録できる電子機器です。その名前は、「カメラ」と「レコーダー」を組み合わせたものです。カムコーダーは、ビデオカメラとも呼ばれ、映像や音を記録するためのメディアとして、テープ、ディスク、またはメモリーカードを使用できます。 カムコーダーは、さまざまな用途に使用されており、個人での思い出の記録、ジャーナリズムでのニュースの報道、映画やテレビ制作などがあります。軽量で持ち運びに便利なものから、業務用で高性能なものまで、さまざまなタイプのカムコーダーが販売されています。個々のニーズに合ったカムコーダーを選択することが、効果的な映像や音声の記録に不可欠です。 -
撮影と編集のカット尻とは?
撮影や編集において、「カット尻」とは、連続したショットが切り替わる瞬間のことです。この切り替えは、次のショットへの視聴者の視線のスムーズな誘導や、ストーリー展開の強調などに使用されます。カット尻は、そのタイミングと方法によって、さまざまな効果を生み出すことができます。たとえば、シームレスな接続によりシーン間の流れを滑らかにしたり、意図的なジャンプカットによって視聴者の興味を喚起したりすることができます。カット尻を適切に活用することで、映像作品のストーリー展開や観客への印象を効果的にコントロールすることができます。 -
映画と動画の用語『トレペ』とは?
映画や動画制作で使われる用語に「トレペ」があります。この言葉は「トレスペーパー」の略です。トレスペーパーとは、透明または半透明の薄い紙で、上から絵をなぞったり、図面を写したりするために使用されます。 トレペは、映画や動画制作において、アニメーションの線画を作成する際に用いられます。アニメーターは、まずキャラクターや背景のラフスケッチを描き、それをトレペ紙に写します。そして、トレペ紙の上にアニメーション用の紙を重ね、トレペ紙に描かれた線に沿って動画の線画を描きます。この手順により、一貫性のある、正確な線画が作成できます。 トレペは、動画の合成や編集でも使用されます。例えば、トレペ紙に背景の画像を貼り付け、それを動画に取り込むことで、動画に背景を追加できます。また、トレペ紙を使用して、動画から不要な部分を削除したり、特定のオブジェクトを別の場所に移動したりすることもできます。 -
映画と動画の手持ち撮影
手持ち撮影とは? 手持ち撮影とは、動画や映画でカメラを三脚やスタビライザーなどの固定具を使用せずに、手で直接持つ撮影方法のことを指します。この手法は、より没入感のある臨場感あふれる映像を生み出すために用いられます。カメラを手で持つことで、撮影者は安定した映像を維持する必要があり、そのため、映像に揺れやブレが加わる場合があります。この揺れとブレが、視聴者に臨場感と緊迫感を与えるのです。また、手持ち撮影は、カメラを自由に動かすことができるため、動きの多いシーンや臨機応変な撮影に適しています。 -
映画用語「カット」の意味と使い方
映画監督による「カット」は、撮影中にシーンを終了することを意味します。監督が「カット!」と声をかけると、カメラの撮影が停止し、サウンドレコーダーも録音を停止します。監督は、シーンが意図したとおりに撮影されていると判断したときに「カット」をかけます。適切なシーンの長さは、シーンの目的やストーリーの展開によって異なります。 監督の「カット」は、撮影チームが次のシーンの準備をするための合図でもあります。俳優は衣装やメイクの調整を行い、カメラマンはカメラの位置や照明の設定を変更します。また、「カット」は、監督が俳優に演技上の指示を与える機会でもあります。監督は、俳優に特定の感情を表現したり、台詞を言い直したりするよう指示できます。 -
オンエアランプとは?映画や動画撮影でのカメラタリーランプの役割
オンエアランプとは、映画や動画撮影で使用される一種のカメラタリーランプです。カメラのビューファインダーまたはモニターに取り付けられ、撮影機材が稼働しているときに赤く点灯します。これにより、出演者やスタッフは、撮影がアクティブであり、録音や録画が行われていることを確認できます。 -
デジタルシネマとは?
デジタルシネマとは、映画制作におけるフィルムベースの手法からデジタル技術ベースの手法へと転換したものです。デジタルシネマでは、すべての工程、つまり撮影、編集、仕上げ、上映がデジタル形式で行われます。従来のフィルム撮影に代わって、デジタルカメラが使用され、映像はコンピュータ上で編集されます。また、映画館ではデジタルプロジェクターが使用され、スクリーンにデジタル映像が投影されます。 -
映画・動画用語「残生」ってなに?
残生とは、動画編集用語で、動画の最後の部分に、クレジットやロゴなどを表示するために残しておく余白の部分のことです。長さや表示内容は編集者によって異なりますが、通常は数秒から数十秒程度設けられます。残生に表示される情報は、制作者の名前、制作会社名、著作権に関する情報などです。残生は動画の終わりを綺麗に締めくくる役割を担っており、視聴者に編集者のこだわりや作品に対する想いが伝わる大切な要素となっています。 -
映画のオーバーとは?露出オーバーで失敗しない撮影のコツ
オーバーとは、デジタル写真において、光の量がセンサーに多く当たった結果、白飛びを起こす状態を指します。画像の一部または全体が明るすぎて、詳細やコントラストが失われ、本来の色合いが表現できない現象です。これに対して、光の量が足りずに暗く写る状態を「アンダー」と呼びます。 -
映画と動画の用語『撮影』の基礎知識
撮影とは、動きのある映像をキャプチャすることです。これには、カメラを使用して光を感知し、それをデジタル信号に変換することが含まれます。キャプチャされた映像は、映画、テレビ、およびその他の形式のビジュアルメディアの作成に使用されます。 撮影プロセスは、さまざまな要素を組み合わせることによって実現します。これらには、光、カメラ、レンズ、および被写体が含まれます。光は、被写体を見えやすくし、カメラは光を電気信号に変換します。レンズは光を集め、被写体に焦点を合わせます。被写体は、撮影されている対象物です。 -
テッパルとは?映画と動画の撮影スケジュールが重なる原因
テッパルとは、映画や動画の撮影スケジュールが重なることを指します。複数の制作会社が同じ俳優やスタッフを必要とするために、別の作品との調整が必要になります。通常、テッパルが発生するのは、俳優が別の映画やテレビ番組に出演しているため、撮影スケジュールを調整することが困難な場合です。また、限られたロケ地や撮影機材が重なる場合も、テッパルにつながることがあります。 -
映画用語「テスト本番」の意味と使い方
テスト本番とは、映画制作の現場において、実際の撮影前に、カメラや機材の調整、俳優のリハーサル、照明の確認などの最終準備を行う工程のことです。この工程は、撮影本番に円滑に移行できるように不可欠であり、撮影の成否を大きく左右します。テスト本番では、カメラのフレームやアングル、ライティング、サウンドの調整を行い、俳優のパフォーマンスやシーン全体の構成を確認します。 -
テクニカラー:映画と動画の用語
テクニカラーとは、20世紀初頭に開発されたカラー映画プロセスです。従来の白黒映画とは異なり、このプロセスにより、映画にフルカラーの映像が取り込まれました。 テクニカラーは、3本の別々のフィルムストリップを使用して、赤、緑、青の各色を記録していました。これらのストリップは、フィルムカメラに同期して撮影され、その後重ね合わせて1本のカラーフィルムを作成しました。この手法により、驚くほど鮮やかな色とディテールが再現されました。 テクニカラーの登場は、映画制作に革命を起こしました。それまで白黒映画に限定されていた観客は、カラフルで臨場感のある映画体験を享受できるようになりました。テクニカラーは、ミュージカル、ファンタジー、西部劇などのさまざまなジャンルの映画に幅広く使用され、映画の黄金時代に不可欠な要素となりました。 -
映画と動画の用語「ラッシュ試写」徹底解説
ラッシュ試写とは、編集されていない未完成の映像作品を関係者に初公開する上映会です。目的は、映像やストーリーの進捗状況を確認し、制作チームと関係者がフィードバックを共有することです。ラッシュ試写では、通常、撮影後にすぐに行われ、映像の編集が完了する前に開催されます。これにより、制作チームは外部からの客観的な視点を得て、作品の方向性を調整することができます。ラッシュ試写は、映画や動画の制作における重要なステップであり、作品を洗練させ、質を高めるのに役立ちます。 -
役者も演じる群衆?映画のエキストラとは
エキストラとは、映画やテレビ番組などの映像作品において、主要な俳優でない通行人や群衆の一人として出演する役者のことです。彼らは、シーンにリアリティと奥行きを与えるために雇われ、背景を補完したり、アクションシーケンスに大規模感を与えたりします。エキストラは通常、台詞が与えられませんが、時にはいくつかの簡単な指示や、特定の服装や行動をするように求められることもあります。彼らの役割は、主要な俳優の演技を引き立て、作品の世界をより没入感あるものにすることです。 -
映画用語『ダーリング』徹底解説
ダーリングとは?映画用語で、監督やプロデューサーが制作中に特別に気に入って贔屓する人物のことです。俳優、スタッフ、キャラクターなどを指すことができ、作品に特別な愛情を注ぎます。監督はダーリングに多くの出番や重要な役柄を与えたり、撮影でも優遇したりすることがあります。 -
撮影で現場移動ってなに?
現場移動とは、撮影現場が複数ある場合に、機材やスタッフを移動させる作業のことです。移動距離が短ければ、人員や機材だけで移動できますが、長距離の場合はトラックやバンを利用します。撮影スケジュールの進行を円滑にするためには、効率的な現場移動が不可欠です。移動中に機材を破損したり、スタッフが怪我をしたりすることのないよう、安全な移動手段を確保し、事前に経路を計画しておく必要があります。 -
メーターー映画制作の舞台裏を支える計器
メーターとは、映画撮影の現場で使用される重要な計測器です。撮影時の露出、色温度、フォーカスを正確に制御するために使用されます。メーターは、映像の品質と一貫性に不可欠であり、カメラマンや照明担当者の撮影プロセスに不可欠なツールとなっています。測定された情報は、カメラや照明の設定に直接反映され、映画のトーン、ムード、全体的な美しさが決定されます。 -
セットビジット – 映画撮影現場を巡る取材方法
映画の撮影現場にアクセスし、舞台裏の雰囲気を体験し、制作プロセスを観察する取材方法を「セットビジット」といいます。通常、映画会社や宣伝会社が招待し、報道関係者やブロガーなど、限られた関係者にのみ許可されます。セットビジットでは、キャストやクルーにインタビューし、撮影現場を歩き回り、映画の制作について詳しく知ることができます。この貴重な体験は、映画の宣伝や報道に大いに貢献し、観客に忘れられない印象を残します。 -
見切れとは?映像用語をわかりやすく解説
見切れとは、映像用語において、被写体がカメラのフレームからはみ出すことを指します。通常、カメラのフレーム内に被写体を収めることが重要とされますが、意図的に見切れを起こすことで、特定の部分に視線を誘導したり、臨場感や動感を演出したりすることができます。 また、見切れは被写体の動きや空間的な関係を表すのにも使用されます。例えば、人物がフレームから入ってくる様子や、風景の一部を切り取ることで、空間の奥行きを表現することができます。映像制作において、見切れは構図や演出の重要な要素の一つとされています。