揚げ幕の意味と使い方

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“揚げ幕”について教えてください。

動画・映画マニア
「揚げ幕」は、劇場などの舞台で幕上げ・幕降ろしに使用する垂れ幕状の幕で、演劇や歌舞伎、能楽などで使われます。

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歌舞伎と能でそれぞれの「揚げ幕」の違いを教えてください。

動画・映画マニア
歌舞伎の「揚げ幕」は紺生地に劇場の紋を白く抜いた垂れ幕で花道に使用されます。一方、能の「揚げ幕」は五色の垂れ幕で、鏡の間と橋掛かりの間で用いられます。
揚げ幕とは。
「揚げ幕」とは、映画や動画では、場面転換時に用いられる、黒い幕のことです。一方、歌舞伎においては、花道に設置された、紺地に劇場の紋章を白く染め抜いた垂れ幕を指します。また、能舞台では、鏡の間と橋掛かりの間に、五色の垂れ幕が「揚げ幕」と呼ばれます。
揚げ幕とは?歌舞伎と能での違い

揚げ幕とは、能舞台と歌舞伎舞台の双方で使用される幕の名称です。
能舞台では、揚げ幕は舞台後方の壁に設置されており、演者が入退場する際に使用されます。一方、歌舞伎舞台では、揚げ幕は緞帳のように舞台前方から吊り下げられており、幕開けや幕切れの際に上げ下げされます。
能と歌舞伎では、揚げ幕の使用方法が異なります。能では、揚げ幕は演者が舞台に出入りする際に上げ下げされますが、歌舞伎では、幕開けや幕切れの際に上げ下げされるほか、場面転換や演出効果に使用されることもあります。
歌舞伎の揚げ幕の役割

歌舞伎の舞台では、揚げ幕と呼ばれる大きな布が使用されます。この幕は、舞台と客席を仕切り、場面転換に使用されます。公演の開始時には、揚げ幕がゆっくりと上がり、舞台が公開されます。また、場面転換の際には、揚げ幕が素早く上下し、新しい背景やセットが現れます。この迅速な動作により、場面がシームレスに移行し、観客は没入感が高まります。
揚げ幕は、舞台と客席の物理的な障壁としてだけでなく、象徴的な役割も果たします。幕が下がると、舞台上の世界が観客から閉ざされ、緊張感や期待感が高まります。幕が上がると、まるで別の世界に飛び込むような感覚になり、観客は舞台上の物語に魅了されます。このように、揚げ幕は、舞台と客席の境界を明確にしつつ、同時に観客を物語の世界へと誘う、重要な装置なのです。
能舞台における揚げ幕の機能

能舞台における揚げ幕の機能とは、舞台と観客席を分ける境界線であり、演目の進行に合わせて上げ下げされます。幕が上げられているときは、舞台上での演技が観客に公開され、幕が下げられているときは、舞台転換や仕掛けの調整などの準備が行われます。また、揚げ幕は情景転換や場面の強調にも用いられ、演目の流れに沿って効果的に使われることで、観客の没入感を高めます。
揚げ幕の歴史と由来

-揚げ幕の歴史と由来-
揚げ幕は、伝統的な日本の舞台芸術で用いられる布幕です。その歴史は古く、奈良時代(710~794年)にまで遡るとされています。当時、宮廷において神楽や舞楽が演じられる際には、幕が使用されていました。この幕は、舞台と観客席を分ける役割を果たし、秘められた空間を演出するための装置でした。
平安時代(794~1185年)になると、能楽が誕生し、揚げ幕は能舞台の重要な構成要素となりました。能舞台の左右に設置され、舞台と客席の間で演目を進行させる際の転換や、舞台を覆うことで場面の切り替えを行う際に用いられました。
室町時代(1336~1573年)以降には、揚げ幕のデザインも洗練され、豪華な装飾が施されて芸術性の高いものとなりました。江戸時代(1603~1868年)には、歌舞伎が誕生し、揚げ幕にも変化が見られました。歌舞伎では、より派手な演出が行われるようになり、揚げ幕にも大きく鮮やかな絵柄が描かれるようになりました。
現代演劇における揚げ幕の活用

現代の演劇において、揚げ幕は、舞台空間を分割したり、変化させたりする重要なツールとして活用されています。これにより、シーンの移り変わりをスムーズに行ったり、舞台を複数の空間に分けたりすることが可能になります。また、観客の視点をコントロールし、舞台上のアクションに焦点を当てさせる効果もあります。
例えば、歌舞伎では、揚げ幕が舞台下手の「引っ込み口」を隠すために使用されます。これにより、俳優が舞台に登場したり退場したりする際のスムーズな演出が可能になります。また、現代演劇では、舞台上を複数の部屋や空間に分割するために使用されることもあります。これにより、異なる場所での同時進行するシーンや、複数のキャラクターの視点が交互に描かれるシーンを表現することができます。